働く主婦は誰よりも頑張っている
兼業主婦の「ハードな1日はこんなスケジュール」というのを前回文字にしてみました。(『兼業主婦は行政書士になれ!』はコチラ)
では今度は「これだけハードなのに称賛されることが少ない現状」を文字にしてみましょう。
兼業主婦は謝ってばかり
家族の誰よりも早く起きて、忙しく動き、誰より遅く寝るその時まで動きっぱなし、の働く主婦ですが、意外なほど「素晴らしい!」と褒め称えてもらえることって少なくないですか?
どちらかというと、むしろ謝ることの方が圧倒的に多くないですか?
例えば、
【お子さんが熱出した時】
・会社や同僚に謝り、気まずい思いの中で早退させてもらう
・お子さんを迎えに行ったときにすみませんと保育園に謝る
・お子さんにごめんねと謝る
・お子さんが元気になるまで仕事を休む場合、また会社や同僚に謝る
・病児保育を頼む時にはお子さんにごめんねと謝る
・出勤できたときにまた会社や同僚にすみませんでしたと謝る
【仕事でちょっと帰りが遅くなってしまった時】
・他の同僚がまだ残業してたら「すみません!お先に失礼します!」と謝る
・慌てて向かった保育園に着くとちょっとでも遅れてしまった場合、注意を受けるので、すみませんと謝る
・お子さんに迎えが遅くなってごめんねと謝る
・ご主人や家族に帰りが遅くなったことを謝る
・晩ごはんが遅くなったことを謝る
あなたはどうでしょう?
ちょっと日常を振り返ってみるだけでも、自分のことなんてかまける暇もないほど、こ〜んなにハードに働きまくっているのに「すみません」と「ごめんね」がいっぱいではないでしょうか?
働くママさん目線の企業
某企業さんは 「働くママさんに優しい企業」で有名で、サポートが充実しているそうで、働く主婦に大人気だそうです。
働くママさん目線の会社としてよくTVでも取り上げられているのでご存じの方も多いと思います。化粧品会社さんです。
私も美容業界におりましたので、面接を受けてみようかと思ったこともあります。
例えば、病児保育に対しての補助が出るそうで、お子さんの病気の時に病児保育を気軽に利用できるように支援してくれるそうです。
そうすることで仕事に支障をきたすことなく、会社で気まずい思いもしないですむそうです。
実際にその会社で働くママさんもとても助かっている制度だと、すごく喜んでいました。
有り難い制度だと思います。
これからはそういった女性目線でサポートしてくれる企業が増えて欲しいです。
子供が病気になった時
上記の企業さんがサポートしてくれる病児保育の補助の件で、私が気になってしまったのは、子供の感情です。
病気の時にはいつもより寂しい、心細い、ママにくっついていたい、というのが本音だと思います。
私自身が子供のころ、甘えん坊だったから余計にそう思うのかもしれません。
病気の時に病児保育に頼むということは子供にとっては「知らない他所の大人」に看てもらう感覚ではないか?と思ってしまうのです。
そうすると、ワーママさんにとっては仕事が休めない時にかかせないシステムであっても、病気の子供にとっては
・「お母さん」の代わりにはならない、
・「お母さん」に側にいて欲しい
・でもいてくれない
・寂しい
という思いをさせてしまうのではないか?と。。
そうなってくると「お母さん」は『ごめんね、なるべく早く帰ってくるからね』と申し訳ない思いを抱えながら、後ろ髪引かれる思いを振り切って仕事に行く、これは「母親」にとってはなかなかのストレスがかかっているのではないでしょうか。気持ちだけではなく、生物としての本能的な部分でも。
つまり、例えどんなに「働くママ」に優しい企業であっても、どうしても「子供優先」は厳しいという現実です。
大変な思いをしているのに謝ることが多い働くママ
働くママは多かれ少なかれそんな思いと葛藤しながら、方々に、ごめんね、すみませんと謝りながら、罪悪感に苛まれながら、日々奮闘しているのではないでしょうか?
そんなママさん方に尊敬の念しかないのが本当は正解であるべきではないでしょうか?
こんなに頑張っているのだからもっと賞賛され胸を張っても許されるのではないか?と思うのです。
今の環境に満足ですか?
今の職種、今の職場でのキャリア、お給料、環境、全てにおいて満足であれば、できればもっとお子さんのことを優先してあげたいという気持ちはあっても、今の条件を捨てるのはもったいないと思います。
ですが、
・今の職種にしがみつきたいほどではない
・子供が熱を出すたびに気まずい
・もっと子供の側にいてあげたい
・PTAなど係との両立が難しい
・キャリアにこだわる立場というわけではない
・お給料が安い
・休みが取りづらい
・職場環境は決して良くない
など、今の状況を打破したい働く主婦の方は、一度シフトチェンジを検討してみるのはどうでしょうか?